そのぽっこりお腹、病気かも!?

病的なぽっこりお腹にはじゅうぶんご用心!

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最近太ってきたのは中年太りのせい、お腹が出てきたのは歳のせいと勝手に判断して、やり過ごしていて、気がつけば病気だったということがないようにしましょう。
お腹がぽっこりと出る病気は意外と多く、下腹が張って体調が悪い状態が続く場合は病気が隠れていることもあるので、病院にかかることも必要です。

☆お腹に水がたまる病気

肝臓や胃腸などの内臓は、腹膜に覆われています。
そして、それぞれの内臓には隙間が空いており、この隙間のことを腹腔といいます。
普通、この隙間に20~50mlの水がありますが、何らかの病気によってそのたんぱく質を含む腹水が異常に増えて、お腹がぽっこりと出てきます。
この状態を腹水貯留と言い、腹水貯留は肝硬変、心臓病、腹膜炎などが原因で起こります。

<非炎症性腹水>

血管内の水分があふれ出し腹腔内にたまるのが原因で肝硬変、ネフローゼ症候群、うっ血性心不全、卵巣過剰刺激症候群などの病気があります。

<炎症性腹水>

血管内の成分があふれ出した浸出液が腹水として腹腔内にたまることが原因で、胃がん、肝がん、大腸がん、胆道がん、すい臓がん、卵巣がん、子宮がん、急性膵炎、細菌性腹膜炎などの病気があります。

・腹水による症状
腹水が1ℓ以上たまるとお腹がぽっこりとふくらんできます。
腹部の膨満感や肺の圧迫による息切れなどの症状が現れます。更に症状が進むと全身のむくみや冷え、食欲不振などがおこります。

・腹水の治療について
超音波検査やCT検査をし、塩分制限をしながら安静状態を保ちます。
治療方法は病気や症状によって違ってきますが、腹壁から針を刺して腹水を抜くのが一般的な方法のようです。
しかし、この方法は対処療法なので、一時的に症状は軽減するものの、根本的には治らないので、それぞれの病気の根本的な治療をすすめていきます。

<がんを防ぐ生活改善について>

がんなどの重篤な病気がすすめば、腹水がたまりやすくなります。
お腹に異常を感じたら早めに受診するようにしましょう。
がんは、遺伝子の異常が積み重なって起こるとも言われていますが、日々に生活習慣が深くかかわっています。
・がんを予防するために

  1. 特定の物質ばかり摂取すると、発がんの危険が増すためバランスよく食べましょう。
  2. 食べ過ぎると肥満になりますが、増えすぎた脂肪は発がんの原因になります。
  3. 強いアルコールは喉や食堂を傷つけてがんの要因になります。
  4. がんを防ぐためには禁煙が大事です。
  5. ビタミンや食物繊維などの発がん抑制物質を十分に取るようにします。
  6. 塩分のとり過ぎや、熱いものをとるのも控えるようにします。
  7. 肉や魚のこげたものや、カビの生えたものには発がん性があります。
  8. 紫外線を浴び過ぎるとがんになりやすくなります。
  9. 十分な睡眠と適度な運動はがん予防になります。
  10. 毎日の入浴やシャワーで体を清潔にしておくとがん予防になります。

☆お腹にガスがたまる病気

お腹にガスがたまるのには、口から入ってくるガスと腸の中で発生するガスがあります。
腸内はいつも一定のガスが存在しますが、何らかの原因で腸内にガスが溜まり過ぎると、お腹が張ります。
慢性的なお中の張りは病気の疑いも考えられます。
お腹の張る病気は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腸閉そく、大腸がんなどが疑われます。

<ガスがたまる原因>

・お腹にガスが溜まる原因は、食事の時に空気を飲みこんでいる。
・ストレスが多い。
・睡眠不足である。
・夕食の時間が遅い。
・肉やお菓子の食べ過ぎ傾向にある。
下腹がぽっこりふらんでいるのは、大腸の動きが悪い上に大腸が下がっている場合があります。
普通肥満でお腹が出る場合は、なだらかにふくらみが出ますが、大腸の働きが悪くなってお腹が出る場合は下腹部がぽっこりと出ます。
腸の位置を正すためには、仰向けに寝転んで下半身を上げる下半身倒立がおすすめです。

<便秘について>

便秘になるとお腹が張り、不快感が伴います。
便秘になると腸で発生した有毒ガスが血液に含まれ、新陳代謝が低下し肥満になりやすくなります。
便秘が解消されて、ぽっこりお腹がすっきりしたと言う話はよく聞きますが、実際に早い人だと1週間で3㎏も体重が減るようです。
体重を減らそうと何度もダイエットをくり返すと、便秘はひどくなり慢性化してしまいます。
毎食食物繊維をしっかりとると、脂質の代謝が良くなり中性脂肪が減ります。
また、以前に流行ったスペインや南イタリア地方の地中海式料理は、トマトや野菜をふんだんに使いオリーブオイルで調理しますが、これが便秘解消にとても効果があります。
便秘が原因でお腹がポッコリしているなら、和食にもオリーブオイルを取り入れることで便秘が解消され、お腹まわりがスリムになります。

<腸管免疫を上げるには?>

胃腸の病気でお腹が張るのは、大腸の働きが停滞し胃の働きも悪く、消化管全体の働きが低下しているからです。
人は加齢とともに免疫力が低下するので、意識して腸管免疫を良好に保つ必要があります。
暴飲暴食をやめ、便通を整え魚を中心に野菜をたっぷり使った料理をとる習慣をつけることで腸内環境が改善されます。
また、腹筋を鍛えることも大事です。
腹筋が衰えると腸のぜん動運動がうまくいかず、便秘がちになってしまいます。

・腹筋運動のやり方
上体を倒して元に戻すと言う動作を1回につき8秒くらいかけて、8秒くらいで倒します。1日に1セット10回を目標にしましょう。

☆お腹がぽっこり出る婦人科の病気

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婦人科系の病気かどうかを見極めるためには超音波検査(エコー検査)やCT,MRI検査、血液検査をおこないます。

<子宮筋腫について>

子宮筋腫は月経のある女性の3~4人にひとりが筋腫を持っていると言われており、40代以上の女性に多く発症します。
下腹部がぽっこりふくらみ、手で触ると硬いものが触れて分かるのが特徴です。
こぶし大くらいになると、お腹がふくらんできたのが自分でも分かります。
貧血や月経量の多さが気になり受診して子宮筋腫と分かることが多いようです。
以下のような症状が現れます。

  • 月経時の出血量が増える。
  • 不正出血がある。
  • 貧血やめまいがある。
  • 頻尿や便秘がある。
  • 下腹部の膨満感がある。
  • 生理痛や腰痛がある。

<子宮内膜症について>

子宮内膜症は、本来は月経とともにはがれ落ちる子宮内膜が腸などに付着して下腹が張り、激しい痛みと多量の出血が特徴で、下腹がぽっこりとふくらみます。

*子宮がんには子宮の入り口付近にできる子宮頸がんと、子宮の奥にできる子宮体がんの2つがありますが、どちらもお腹がふらむことはありません。

<卵巣嚢腫について>

卵巣嚢腫は比較的若い人に起こりやすく、20~30代の女性に多くみられます。
子宮筋腫が触ると硬い物が触れるのに比べ、触ってもわかりにくくお腹が出てきます。
以下のような症状が現れます。

  • 卵巣がはれて腸や膀胱が圧迫されるため、頻尿や便秘になります。
  • おりものや不正出血があります。
  • 腹痛や腰痛が続きます。

*卵巣がんは子宮がんがお腹がふくらまないのに比べて、下腹がぽっこりとします。
卵巣にできる腫瘍の90%は卵巣嚢腫で、10%が卵巣がんです。

まとめ

お腹がぽっこりしてきたのは脂肪のせいだと、思いこまないことが大事です。
お腹に水がたまったり、ガスがたまったりする重篤な病気が隠れている場合も、婦人科の病気の可能性もあります。
体型と体調を見逃すことなく、早めに対処するようにしましょう。